テレビでよく「血液ドロドロ、サラサラ」という言葉をよく耳にします。
ドロドロの血液って一体どんな状態の血液が流れているのでしょうか?
脂っこいベタベタした血液でしょうか?
どす黒く、固まってしまいそうな血液でしょうか?
この言葉はテレビや雑誌などのメディアによって、血液の状態をイメージしやすいように
使われたのが始まりです。
「血液ドロドロ」とは、血管の中を本当にドロドロとした血が流れている、というわけではありません。赤血球や白血球、血小板の量や質に異常が起こり、血液が流れにくくなっている状態のことをいいます。
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血液ドロドロだと何が悪いのか
赤血球が「サラサラ」とは赤血球の変形能力が高い状態。
すなわち正常な赤血球の状態で、細い毛細血管でも変形しながらスルスルと流れることができます。
一方、血液が「ドロドロ」とは血球の変形能力の低下やその他の原因などにより、毛細血管などでスムーズに血液が流れない状態です。
血液がドロドロの場合は、毛細血管を通りにくくなり、体の末端部分まで酸素や栄養素などが運ばれなくなります。すると、手足の冷えや、肩こり、頭痛、めまい、疲れやすくなるなどの体の不調が起こります。
さらに、このような血液の状態が続いていると肥満や脂質異常症(高脂血症)、高血圧症、糖尿病などの生活習慣病が重なる状態を招いてしまいます。
これらの生活習慣病により動脈硬化が進行すると、血小板がつくる血の固まり(血栓)で詰まりやすくなります。そして、赤血球の変形能の低下も、血栓をつくりやすくするため、心臓病や脳卒中の引き金となるのです。
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血液サラサラにするにはどうすればいい?
まずは水分摂取。脱水気味になると血液の濃度が高まるため、こまめな水分摂取を心がけます。
そして、週2~3回はウォーキングやジョギング、エアロビクスなどの有酸素運動が有効です。
有酸素運動を行うことによって、血液をドロドロにする中性脂肪や悪玉コレステロールの値が下がります。
毛細血管も増えて血液循環がよくなり、ドロドロの血液をサラサラにして生活習慣病の予防につながります。
ぜひ、有酸素運動を習慣にしましょう。
最後はやはり食事!
青魚の脂に多く含まれているエイコサペンタエン酸(EPA)は、血液の流れを良くし、動脈硬化、脂質異常症、認知症などの予防や改善に良いとされています。
魚類が苦手な人は、α-リノレン酸を多く含む植物油(シソ油、亜麻仁油)を意識的に摂るといいでしょう。
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