酢は昔から日本料理に欠かせない存在です。
寿司や酢の物、ポン酢醤油など、食卓に上がる場面も多いのではないでしょうか。
この「酢」ですが、どのように作られているかご存知でしょうか?
目次
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「酢」はどうやってできる?
一般的な醸造酢は、穀物や果実の糖からアルコールを作り、酢酸菌を加えて発酵させて作られます。
殺菌作用のあるアルコールの中では、一般的な菌は死滅してしまいますが、この酢酸菌はアルコールの表面に菌膜を作り、空気中の酸素を利用して発酵を行います。
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「酢」の効能は?
酸味のもととなるのは酢酸やクエン酸などの多糖類有機酸です。
クエン酸は、摂取した食物を体内でエネルギーに変える時に体内にたまった老廃物を排出させます。
よって、酢とエネルギー源である糖質や糖質の代謝を促すビタミンB1を一緒に摂取するとスタタナ増進や疲労回復に効果的です。
また、酢のクエン酸にはカルシウムやマグネシウムなどを体内に吸収されにくいミネラルと結びつき、効率よく吸収できる作用があります。
腸内環境を良くする働きも!
酢には抗菌効果があるため、腸内の悪玉菌を減らす作用があります。
さらに、酢に含まれているグルコン酸は善玉菌のエサになります。
したがって、悪玉菌が減り、善玉菌がふえることにより腸の血流がよくなり、蠕動運動が活発になります。
便秘が改善すると骨格筋の血流が良くなるため、疲労物質が排出されやすく、疲れにくい、強い体になるというわけです。
「酢」のおすすめととり方
- 1日大さじ1~2杯で健康維持に。
料理の調味料として、大さじ1~2杯程度の使用が目安です。 - 空腹時を避けましょう。
酢を空腹時に摂ると傷めてしまいます。食事中や食後にとるのがおススメです。 - 飲む「酢」なら黒酢がおすすめ。
黒酢は長期熟成させたもので、豊富なアミノ酸が糖分と反応することで熟成するにつれて黒く変色します。クエン酸も多いので飲料にぴったりです。
さまざまな酢の種類
最後に、酢の種類についてまとめました。
お好みに合わせて、また料理に合わせて使用してみてください。
- 米酢
米とこうじを原料とした穀物酢。米のうまみと甘みでまろやかな味わいとなっています。 - ぶどう酢(ワインビネガー)
ぶどう果汁またはワインを原料とした果実酢。白と赤の2種類が一般的で、ワインのような香りがします。 - りんご酢
りんごを原料とした果実酢。爽やかな香りとソフトな口当たりが特徴。 - 麦芽酢(モルトビネガー)
麦芽に含まれる酵素を利用し、大麦、ライ麦、とうもろこしなどを原料とした穀物酢。ビールのような香りがあります。 - バルサミコ酢
濃縮したぶどう果汁を木樽で長期間熟成させたもの。黒褐色で芳醇な香りがあり、酸味は弱く、まろやかな甘みがあります。 - 中国黒酢
もち米を主原料に用い、ふすまと合わせて長期間酢酸発酵させた穀物酢。香ばしく、酸味は少なく、甘みがあります。
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