近年、サバ缶の需要が増してきており、魚の缶詰といえば「ツナ」であったはずの状況が変化しているそうです。
原因はツナ缶の原料となるまぐろが不漁のため、価格が高騰。
それに対して安定した供給量のサバがツナを逆転してというわけです。
このサバ缶。
栄養的にもダイエットにもツナ缶以上におすすめの食材なんです。
目次
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サバ缶はどうやって作られる?
魚の缶詰はどうやって製造されるかご存知ですか?
魚を煮て味をつけてから缶に入れて封をする と思っている方も多いのではないでしょうか。
実際の製造方法は実は逆です。
魚の缶詰の一般的な製造方法は、
原料→下処理・カット→詰込→注液→脱気→密封→加熱殺菌→冷却→完成
という工程で作られています。
つまり、生の魚をカットして、生のまま缶に詰めて水や調味料を入れて加熱しているのです。
魚の旨味や油はそのまま缶に詰め込んでいるので、栄養はそのまま残されています。
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サバ缶の栄養は?
サバ缶の栄養的な魅力はなんといってもn-3系不飽和脂肪酸の「DHA,EPA」でしょう。
DHAは血流を良くし、脳の働きを活性化する効果をもっており、人の体内で作り出すことができません。記憶力を高めるのに効果的です。
EPAは血液の流れを良くし、コレステロールと中性脂肪を低減させる作用があり、DHAとともに摂取すると効果があがります。
さらに、このn-3系は炎症、アレルギーを抑え、血栓や動脈硬化、がん細胞の発育を抑える作用があります。
サバ缶とツナ缶の栄養を比較してみると
サバ缶とツナ缶の栄養を比較してみました。
一般的にツナ缶は油漬けが多いのですが、比較するために同じ水煮缶で比較してみます。
サバ水煮缶(100gあたり) | ツナ水煮缶(100gあたり) | |
エネルギー(kcal) | 190 | 71 |
たんぱく質(g) | 20.9 | 16.0 |
脂質(g) | 10.7 | 0.7 |
DHA(mg) | 1276 | 117 |
EPA(mg) | 927 | 19 |
以上のようにツナ水煮缶は非常にヘルシーではありますが、青魚に含まれるDHAやEPAはサバ水煮缶の圧勝でした。
サバ缶がダイエットに良いとされる理由は?
サバに多く含まれているEPA。
このEPAはGLP-1を出す細胞に働きかけてGLP-1を出しやすくします。
このGLP-1は、別名痩せホルモンとも呼ばれており、余分な脂質や糖質の代謝に優れています。
さらに、GLP-1には胃から小腸に食物が送られるのを遅らせ、血糖値を上がりにくくさせるはたらきや、食欲を抑えるはたらきもあるのです。
まとめ
サバ缶は手軽に食べられるだけではなく、健康面やダイエットにもおすすめの食材ということがわかりました。
また、認知症や記憶力の向上にも期待ができる食材です。
高温で加熱することにより、あの寄生虫「アニサキス」は死滅しますし、骨が柔らかくなり骨まで食べられるためカルシウムも摂れます。
ただ、これだけ良い面があるのだからいくらでも食べてよいというものではもちろんありません。
栄養の比較のところで見ていただいたように、非常にカロリーの高い食材でもあります。
1日の主菜をサバ缶に替える程度とし、バランスの良い食事を心がけてくださいね。
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