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コラム

野菜ジュースを飲めば野菜は食べなくても大丈夫なのか?

投稿日:2018年4月17日 更新日:

野菜は1日に350g摂ることが推奨されていますが、実際に350g食べるのはなかなか大変ですね。
それなら野菜ジュースを飲めば、野菜は食べなくてもいいのか?という疑問を持たれる方も多いかと思います。
野菜ジュースは本当に野菜の代わりになるのでしょうか。

 

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野菜ジュースにすることによって失われる栄養素

 

ビタミンC

水溶性ビタミンのビタミンCは熱に弱い特性があります。
したがって、野菜ジュースの製造過程における高温処理でほとんどが破壊されてしまいます。

 

不溶性食物繊維

食物繊維には水に溶ける水溶性食物繊維と水に溶けずに残る不溶性食物繊維があります。
野菜ジュースは製造過程において不溶性食物繊維が含まれる野菜の搾りかすを廃棄してしまうため、わずかな水溶性食物繊維しか摂ることができません。

 

酵素

酵素は消化や代謝に重要な働きを担っています。体内で作られる「内部酵素」と食べ物から摂取する「外部酵素」がありますが、内部酵素だけでは酵素が足りないため食べ物から取り入れなければいけません。
野菜ジュースの製造過程においてこれらの酵素は失われてしまいます。

 

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野菜ジュースにしても残る栄養素

上記の栄養成分は製造過程において破壊または廃棄されてしまいますが、脂溶性ビタミンであるビタミンA(βカロテン)、ビタミンEなどはほとんど残っています。

他にもカルシウム、マグネシウムなどのミネラルはしっかりと残り、リコピンは3.8倍、βカロテン1.5倍、生の野菜から摂るよりも野菜ジュースから摂る方が吸収率が良いのです。

 

失われた栄養素はどうするのか

 

ビタミンC

破壊されて栄養的に足りなくなったビタミンCは人工のビタミンCが添加されている場合が多いようです。
天然ビタミンCも人工ビタミンCも構成は同じです。
栄養表示欄にビタミンCとの記載があれば、人工ビタミンCが添加されているということが確認できます。

 

食物繊維

大手飲料メーカーの商品には足りなくなった食物繊維を添加し、目標量に近づくようにしているそうです。

 

野菜ジュースの方が優れている点も

野菜には硝酸態窒素という、体内に入るとニトロソアミンという発がん性に変わる成分が含まれています。
硝酸態窒素は窒素系の肥料に含まれており、それが野菜に蓄積されてしまうのです。
大手飲料メーカーの野菜ジュースはこの硝酸態窒素に対しての含有量を測定、管理し、WHOで定める許容量を大幅に下回るように処理しているそうです。

 

まとめ

野菜ジュースにすることによって、失われる栄養素も逆に増加する栄養素もあることが理解できたかと思います。
実は私も野菜ジュースが大好きで空腹時などによく飲んでいます。
おすすめは砂糖や香料が添加されていない野菜だけの野菜ジュースです。
野菜はできることなら野菜そのもので摂ることが一番良いのでしょうが、それが難しい人は補助的な食品として野菜ジュースを飲むこともおすすめですよ。

 

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