お茶の効能は?良い点ばかりでなく注意点も。

コラム
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新茶が出回る季節となりました。
「夏も近づく八十八夜~♪」という歌があるように、八十八夜は、立春からかぞえて八十八日目にあたる日で、だいたい五月二日頃になります。
八十八夜に摘み取られるお茶は、不老長寿の縁起物とされています。

 

目次

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お茶の種類

 

お茶は大きく3種類に分けられます。
まず不発酵茶の緑茶。半発酵茶のウーロン茶、発酵茶の紅茶です。
これらはみんな同じお茶の葉が発酵の進み具合によって、これらの種類になるわけです。

  • 不発酵茶とは茶の葉の酸化酵素の働きを止めたものです。緑茶である煎茶、玉露、番茶など。
  • 半発酵茶とは茶の葉を短時間発酵させたものです。
  • 発酵茶とは茶の葉の酵素を最大限に作用させたもの。

 

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お茶の成分と効能

 

カテキン

緑茶に含まれる渋み成分のカテキンはタンニンと同様ポリフェノールの一種で、ビタミンEの10倍と言われるほど強力な抗酸化作用を持っているので、免疫力を高めます。
また、このカテキンは発がん物質の働きを抑えることが確認されています。
その他、一番注目されているのが体脂肪低下作用でしょう。
今では特定保健用食品と位置づけられている「トクホのお茶」はどこにでも売られていますね。
これはカテキンを食事と一緒に摂ることで、脂肪の吸収を穏やかにする作用があるためです。
脂肪の吸収を穏やかにするカテキンですが、これは「ガレート型」のカテキンに有効性が認められていますが、「遊離型」のカテキンには効果が認められていません。
体脂肪低下を目的にお茶を飲まれる方は、カテキンの型にも注意して購入してくださいね。
その他、カテキンには殺菌作用があるので、食後にお茶を飲むことや風邪の時期の「お茶うがい」などはこの殺菌作用をうまく利用できるといったわけですね。

 

テアニン

お茶のうまみ成分であるテアニンはストレス緩和、集中力アップ、リラックス作用、睡眠の質改善などの効果が報告されています。

 

ビタミンC

発酵を行わない緑茶にはウーロン茶や紅茶より多くのビタミンCが含まれています。ビタミンCは風邪予防、美肌効果などが期待できます。ただ、このビタミンCは熱に弱い性質があるので、熱いお茶で飲むよりはお茶の葉を細かくし、食べる方が向いているかもしれません。

 

カフェイン

お茶の苦み成分であるカフェインは覚醒作用や利尿作用があります。お茶を飲むとトイレが近くなるという方はこのカフェインが作用しています。

 

実は注意点も

たくさんの効能があるお茶ですが、注意しなければならない点もあります。
まず、緑茶に含有されているタンニンは鉄と結合してタンニン鉄となり、鉄が体内に吸収されるのを阻害します。貧血気味の人はとくに、食事中や食後すぐのお茶は控えたいところです。
また、カフェインは利尿作用があるため、たくさん飲みすぎると逆に脱水症状になる危険性もあります。さらに、カフェインは胃を荒らしますので、空腹時に多量のお茶を飲むを胃痛などをおこしやすくなります。
その他、えぐみの成分であるシュウ酸は腎臓に運ばれ、カルシウムと結合してシュウ酸結石となり脇腹や背中などに強い痛みを引き起こすことで知られる尿路結石を誘発させることが明らかにされました。

このように緑茶には健康に良い成分がたくさん含まれていますが、飲み過ぎると逆に健康を害することがあります。良いと言われる食べ物も食べすぎやそればかり食べることは逆によくありません。お茶も同様です。
飲む時間や飲む量には気を付けて健康的にお茶を飲みたいですね。

 

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