ウスター・中濃・とんかつソースの違いは?塩分や栄養も比較

コラム
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普段、使用する調味料として一般家庭に必ずある「ソース」。
フライにかけたり、焼きそばを作るのに使ったり。
使用頻度はかなり高いはず。

一概に「ソース」と言って、関東在住の私が思いつくのは「中濃ソース」ですが、
関西・九州などの西日本では「ウスターソース」が主流のようですね。

それでは、ウスターソース、中濃ソース、とんかつソースの違いはご存知でしょうか?

今回はそれらの違いをお伝えしたいと思います。

 

目次

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ウスター、中濃、とんかつソースの定義とは?

ソースはトマト、玉ねぎ、にんじん、りんごなどの果物や野菜を煮込み、裏ごしして塩、砂糖、酢、スパイスを入れて加熱したものを言います。

日本では、ウスターソースでも中濃ソースでも濃厚ソース(とんかつ)でもウスターソース類として扱われており、

日本農林規格いわゆる「JAS」によって、「ウスターソース」「中濃ソース」「濃厚ソース」の3タイプに分類されています。

それらの違いはズバリ「粘度の違い」!

JAS規格上では下記のように分類されています。

種 類 粘 度 特 徴
ウスターソース < 0.2 Pa・s 最もさらっとしている
中濃ソース 0.2 -1.9 Pa・s 食物の繊維質もあり、ややとろみがある
濃厚ソース ≧ 2.0 Pa・s 一般的に「とんかつソース」。
食物の繊維質の他にでん粉を加えて粘度を高めることが多い

※ここで出てくる「Pa・s」は粘度を表す単位で、パスカル秒と呼ばれます。

これらソースの違いは粘度の違いによるものだったんですね!

 

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ウスター、中濃、とんかつソースの塩分や栄養価の違いは?

それでは今度はそれぞれのソースの塩分や栄養価の違いを比較していきましょう。

それぞれ100gあたりの栄養価は

種 類 エネルギー
(kcal)
たんぱく質
(g)
炭水化物
(g)
食物繊維総量
(g)
食塩相当量
(g)
ウスターソース 119 1.0 27.1 0.5 8.5
中濃ソース 131 0.8 30.9 1.0 5.8
濃厚ソース 132 0.9 30.9 1.0 5.6

ウスターソースはカロリーは低いのですが、塩分は群を抜いて高いことがわかりますね。

それでは、これらを大さじ1杯に置き換えて、それぞれの栄養成分を比較してみたいと思います。
ソース大さじ1杯は約18gです。

種 類 エネルギー
(kcal)
たんぱく質
(g)
炭水化物
(g)
食物繊維総量
(g)
食塩相当量
(g)
ウスターソース 21 0.2 4.9 0.1 1.5
中濃ソース 24 0.1 5.6 0.2 1.0
濃厚ソース 24 0.2 5.6 0.2 1.0

普段の食事に使用する量は大さじ1杯程度ですので、ウスターソースの塩分量がどれだけ多いかがわかると思います。
使用する際はかけ過ぎないように注意が必要ですね!

 

ウスター、中濃、とんかつソースの使い分け方は?

・ウスターソース
さらりとした口当たりでピリッとした香辛料の辛みが感じられます。
しっかりとした味が特徴なので焼きそばさまざまな料理のかくし味にも使え、
料理に風味を加えます。

・中濃ソース
ウスターソースととんかつソースの中間のとろみ具合で、ウスターソースのピリッとした
辛みととんかつソースのマイルドな味わいの両方を兼ね備えています。
フライにかけるだけでなく、煮込み料理の味付や肉の下味付けなどにも使うことができます。

・とんかつソース(濃厚ソース
ウスターソース、中濃ソースのどちらよりもとろみがあり、果実を多く使用しており、
繊維質も多いため、甘くソフトな口当たりです。
果物の甘みも感じられるので、とんかつにかけるだけでなくカレーにかけてもおいしいです。

 

ソースの保存方法は?

ソースは未開封であれば、常温で保存できます。
一度開封したものは冷蔵庫で保存することが推奨されています。

 

まとめ

普段、何気なく使用しているソースですが、これらの違いは理解していただけたでしょうか。
料理に花を添える、陰にもひなたにもなるソース。

ただ、塩分量の違いは大きなものですので、かけ過ぎ、使い過ぎには注意してくださいね!

 

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