近年日本でもブームになったエナジードリンク。
日本には約10年前に上陸しました。
最近では、国内メーカーからも女性向けや飲みやすいものや、いろいろな種類のものが発売されています。
エナジードリンクというと、飲むと元気になったような気がするという方も多いのではないでしょうか。
しかし、エナジードリンクを飲んでいるのは大人だけではないようです。
コンビニや自販機で気軽に買うことができるので、習慣にして飲む子供さえいると聞きます。
そこで、このエナジードリンクとは何か、成分、効果や副作用、子供への影響や死亡例などを併せてご紹介します。
目次
スポンサードリンク
エナジードリンクとは?栄養ドリンクとの違いは?
エナジードリンクとは、主に炭酸を配合した清涼飲料水です。
厚生労働省が定める基準でも、食品「清涼飲料水」に該当します。
つまり、コーヒーなどと同じカテゴリーです。
エナジードリンクと栄養ドリンクとの違いは、エナジードリンクは食品(清涼飲料水)で、栄養ドリンクは医薬品や医薬部外品に該当します。
栄養ドリンクで「タウリン」という成分を聞いたことがあると思いますが、日本では、医薬品や医薬部外品の商品にしか配合は認められていませんが、清涼飲料水にはタウリンの配合が認められていません。
つまり、エナジードリンクと栄養ドリンクの使い分けは、エナジードリンクはこれから頑張ろうという時に飲むドリンクで、栄養ドリンクは疲労した体を回復させるドリンクと、用途が異なります。
では、エナジードリンクの成分・効果・副作用を見ていきましょう。
スポンサードリンク
エナジードリンクの成分・効果・副作用とは?
エナジードリンクは製品の違いにより、ビタミンB群が含まれているものや高麗人参エキスが含まれているものなど成分に違いはありますが、
その主なものは
・カフェイン
・糖分
この2つです。
では、効果、副作用について説明します。
カフェインの効果
- 興奮作用
- 眠気を覚ます
- 倦怠感(だるさ)の改善
- 利尿作用
カフェインは、眠気や倦怠感に効果があり、興奮作用、利尿作用、一時的に頭痛を止めるという作用があります。
カフェインの副作用
不眠、めまいを起こすことがあります。
また、カルシウムが不足した状態でカフェインを摂りすぎると、体内のカルシウムが排出され骨粗鬆症の危険性も高まるため注意が必要です。
それだけにとどまらず、中毒、依存と体制、脱水症などの副作用もあるのです。
欧州連合(EU)の欧州食品安全機関(EFSA)は、健康を維持するために望ましいカフェイン摂取量について、成人では1日400mg未満に抑え、1回の摂取量が200mgを超えないようにするべきとする提言を発表した。
(引用:保健指導リソースガイドより)
エナジードリンクには含まれているカフェイン量は100mlあたり40mg程度。
1本あたりでは100~150mg程度のカフェインが含まれていると思われます。
エナジードリンクは1日に1本以内に抑えるのが良いでしょう。
糖の効果
- 疲労回復
- ストレスの緩和
糖は脳のエネルギー源です。
また、糖は疲労回復効果があるとされ、糖を摂ることにより、疲労感を軽減してくれる作用があります。
また、ストレスを緩和の作用もあります。
糖の副作用
糖の副作用は、摂りすぎると、肥満や虫歯、そして糖尿病へとつながっていく可能性があります。
では、エナジードリンクは子供への影響はどうなのでしょうか。
子供に影響があるエナジードリンクの成分とは?
エナジードリンクには、コーヒー1~2杯分程度のカフェインが含まれていることが多いです。
子供に何かしらの悪影響があるのは、エナジードリンクに含まれるカフェインが最も危険だと言われています。
子供のカフェイン摂取は推奨されていないため、エナジードリンクメーカーも子供への推奨はしていません。
エナジードリンクは、集中力がアップ、眠気が抑えられた、元気が出るなどいった効果が挙げられますが、子供にエナジードリンクはオススメできないといえます。
エナジードリンクを飲んだ子供の死亡例?
子供がエナジードリンクの飲みすぎで死亡という海外のニュースを聞いたことがある方も多いと思いますが、エナジードリンクを飲んで死亡するケースは多数あるようです。
その中で、2つほどご紹介します。
- 11歳の男児
11歳の男の子がエナジードリンクにはまってしまい、数か月後に破壊的行動、衝動的行動が増え、自ら命を絶ってしまったそうです。 - 10代の女児
2011年4月、10代の少女が1日2本のエナジードリンクを飲み、亡くなりました。
死因は「カフェインの毒性による不整脈」だそうです。
この他には、被害届も出ており、緊急搬送される子供たちも多いようです。
カフェイン中毒は大人でも
カフェインを多量に含む眠気防止薬や「エナジードリンク」などの清涼飲料水の急性中毒で、2011年度からの5年間に少なくとも101人が救急搬送され、7人が心停止となり、うち3人が死亡したことが、日本中毒学会の調査で分かった。
心停止に至った7人はいずれもカフェインを6g以上取っており、中には53gを摂取したケースもあるという。深夜勤務の人が服用する例も多かった。
調査は、全国の救急医療機関38施設を対象に、2011~2015年度に救急搬送されカフェイン中毒と判明した人を集計。患者は2013年度から急増しており、97人は眠気防止薬を服用、コーヒーやエナジードリンクをあわせて飲んだ人もいた。(引用:一般社団法人日本生活習慣病予防協会より)
大人はエナジードリンクだけではなく、コーヒーや緑茶などを飲む機会も多いことから、カフェイン摂取量には注意が必要です。
まとめ
いかがでしたか。
ここまで、エナジードリンクとは何か、成分、効果や副作用、子供への影響、死亡例などをご紹介しました。
大人は、疲れたとき、もう少し頑張りたいときに、ついつい飲んでしまうエナジードリンク。
実際には、エナジードリンクだけを飲みすぎて死亡したかどうかの因果関係ははっきりとは分かっていないと結論付けられているようですが、子供には飲ませないのが賢明ではないでしょうか。
いずれにしても、子供たちを守るためにも、エナジードリンクについて、親子で話していかないといけないですね。
スポンサードリンク
コメント